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時代はAIとともに!テレワーク活用でAI人材を確保

これからは「with AI」でいこう

 機械であるコンピューターが「学ぶ」ことまでできるようになり(機械学習)、様々な人間の知的活動においてもAIが大きな役割を果たしつつあります。
 最近のニュースにおいても
 ・2024年度ノーベル物理学賞と化学賞、ともにAI関連が受賞
 ・最新のスマートフォン機種に、生成AIが標準装備

というような内容が取り上げられるなど、日々の話題に事欠かないAI(Artificial Intelligence人工知能)は私たちの生活に入り込み、どんどん身近なものとなっています。テレビをつければAI音声がニュースを読み、スマホで問い合わせをすれば、チャットボットが回答してくれます。 ちょっとした案出しや文章作成など、仕事に生成AIを使用している方も多くいるようです。
 かつてのパソコンやスマホと同様に、将来、AIは私たちの生活にとって欠かせない存在となっているでしょう

生成AIの得手不得手

 一見、非常に賢いように思える生成AIですが、もちろん苦手なこともあります。例えば、現在最も一般的な生成AIと「しりとり」をしてみましょう。
 しりとりという言葉遊びのおおまかなルールはAIも理解していますが、数回やり取りをすれば「レモン」「みかん」などと回答してしまうでしょう。しりとりのルール説明を上手に指示できれば、もっと長く言葉遊びが続く場合もあるようです。もっとも、AIの進化は超速のため、こうしている間にも、既にAIは問題を克服しているかもしれません。

AIが得意なこと

・指示(プロンプト)の実行
 ・莫大なデータを学習できる
 ・学習したデータから短時間でアイデアや情報を引き出せる
 ・大量の作業を休まずに行える

AIが苦手なこと

 ・善悪の判断がつかない
 ・行間は読めない
 ・人の気持ちはわからない
 ・回答内容に間違った情報が含まれていることもある

 AIは人間ではありません。でも人と同様に不完全で、間違えることがあります。AIにも得手不得手があることを理解し、AIに任せたほうがいいこと、自分で判断すべきことの線引きが必要です。過大評価や過小評価を避けて、AIを味方につけ、協力しながら上手に付き合っていきましょう

AIとテレワークの相乗効果事例

 AIをうまく活用することで、働き方改革にもつながります。以下で4つの事例を紹介します。

コンサルティング会社

 コミュニケーションツールにAIを組み合わせ、全てのミーティングをオンラインで行っています。 AIが議事録担当で、誤字脱字のチェックや要約までして、短時間で概要を共有できます。
 以前は、多忙な時は特にクライアントとのミーティング記録がおろそかになり、記憶に頼って確認し直すタイムロスがありました。今は前回の要点を確実に把握したうえで話を進められるので、非常に効率的です。何よりもクライアントとの信頼関係に良い影響が出ました。 複数の案件を抱えるコンサルタントはもちろん、時短勤務者、聴覚に障害を持つ社員も素早く状況を把握でき、業務全体が円滑に進むようになりました。
 また、資料作成時、グラフや画像などもAIが担うことで業務時間が短縮され、生産性が上がりました。英語のタイムリーなニュースの翻訳や要約もAIの得意分野なので、情報を広く早く集められます。

食品製造・販売業

 複数店舗での販売のほかにオンラインストアも併設していますが、高齢の顧客が多いため、今のところ電話注文やファックス注文の割合がまだまだ多くあります。そこでAI-OCRを導入して、受注から宅配までの業務効率化に成功しました。AI-OCRは紙文書をスキャナーで読み込み、書かれている文字を認識してデジタル化する処理が得意です。手書きの申込書をデジタル化し、リアルタイムな受注・出荷情報の管理ができるようになり、テレワークできる仕事が増えました。

建築会社

 天候不順に人手不足が重なったことで工程の修正が多く、進捗の掌握が難しいという課題がありました。
 また、工事資材の購入経路や保管方法について担当者によりばらつきがありましたが、敢えてベテラン社員任せにしていました。ところが退職者が出て、慣れない社員の割合が増えたことにより、阿吽の呼吸が通じなくなりました。会社の倉庫に保管していた資材が他の現場に移動され、慌てて当日注文し、その分コストが高くつくというようなことが頻発していました。
 そこで、AI搭載の施工管理ツールを導入しました。AIが天候や交通状況、作業員の稼働状況などを考慮して最適な工程を提案することで、工期の短縮とコスト削減ができるようになりました。また、AIが過去のデータを分析し、必要な材料の量を正確に予測することで、無駄な発注や在庫を減らせました。また、ツールを活用することでペーパーレス化も進み、スマホで撮った現場写真をその場で整理し、日報や領収書もリモートで保管できるようになりました。
 事務作業だけのための帰社がなくなったので、社員満足度もアップしました。

飲食店

 従来、従業員のシフト作成といえば、店長を悩ませる煩雑な業務で、数時間かかる時もありました。全員の希望を調整するのは困難で、扶養枠内希望のパート社員や留学生の勤務時間数にも配慮が必要です。一番困るのは、シフト確定後に欠員が出た時です。スタッフひとりひとりに声をかけ、他店にヘルプを求めるのも手間がかかる工程でした。
 そこで、シフト管理システムとAIを組み合わせることにしました。これにより、店長がシフト作成に悩むことがなくなりました。また、各自が自分のスマホでシフトをチェックできるため、欠員枠に自ら志願してくれるスタッフが増えました。さらに、他店を含め全勤務員の過去の勤務データを学習したAIが、ヘルプ要員の候補まで選んでくれます。
 店長は月1~2回のテレワークを行い、落ち着いた環境で事務作業に集中。その分、店舗にいる時間は社員教育や研修、接客に注力できるようになり、店舗運営もスムーズになりました。

AI人材とは

 様々な可能性を秘めているAIですが、それを適切に活用できるAI人材が重要です。AI人材とは、機械学習やディープラーニング、データサイエンスなどの知識とスキルを持ち、AIシステムの構築や運用ができる人材を指す言葉です。エンジニアなどの技術色が強いイメージがありますが、AIを使った事業やプロジェクトを進めるマネージャーなどもAI人材に含まれます
 ユーザーとしてAIを使用することからさらに踏み込んで、AIを使いこなせる企業人が求められています。 従業員の業務を補助するツールや、顧客向けサービスとしてAIを活用する企業が増えつつあります。これから先は、AI機能を備えたツールなども、ますます多種多様になっていくことでしょう。
 大切なのは、現場の課題感や実際の仕事内容を熟知してこそのAI活用であることです。AIそのものの開発はもとより、企業としての業務活動に沿ったサービス構築が求められています。企業活動の現場で、よりよいAI活用を模索する「AI人材」の需要が高まっているのです。

AI人材が不足している現状

 AI人材の需要が高まってる一方、近年、急激にAI関連技術が普及してきたため、AI人材の供給が追いついていません。
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開した「DX白書2023」によると、
 https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/gmcbt8000000botk-att/000108041.pdf
 AI導入課題について
 1位:AI人材の不足(49.7%)
 2位:自社内でAIへの理解が不足している(45.5%)
  となっています。

リスキリングでAI活用を推進しよう

 AIの導入課題を解決する手段の一つにリスキリングがあります。リスキリング(Reskilling)とは、社会や技術の変化に応じ新たな知識やスキルを学ぶ取り組みです。昨夏、政府が個人のリスキリング支援のために5年間で1兆円を投じる方針を示したことも記憶に新しいところです。人材開発支援助成金など手厚い支援を活用することで教育コストを抑えることも可能です
 リスキリングを行うにあたっては時間の確保も課題になります。学ぶ時間を確保するには、テレワーク環境の整備も有効です。通勤などの負担を減らし、従業員のワークライフバランスを整えることができます。
 また、社内でリスキリングを活性化する際は複数名で学びに取り組むことが効果的です。研修後に、学んだ内容をいかに日常業務につなげて実践していくかが大切なので、ひとりよりもチームで業務改善を進めていけるような体制を作るのが理想的です。
 AI活用が社内に定着すればDX化が後押しされるので、テレワークできる業務も全体的に増えていくでしょう

テレワーク環境を整備しましょう

 リスキリング活性化のために、テレワークを活用して学びやすい就業環境を整備しましょう。フルリモート勤務も視野に入れれば、全国からAI人材も含む優秀な人材を募集することも可能になります。
 まずは現在のテレワーク環境の潜在的な課題を見つけることからスタート!本事業では、テレワーク課題診断にご回答いただいた後、コンサルタントが診断レポートの解説をします。
※解説は、オンライン会議で実施します。
※東京都の事業のため、費用はかかりません。

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必要に応じて、東京都のテレワーク関連助成金(テレワーク促進助成金・テレワーク定着促進フォローアップ助成金など)のご紹介をします。
 

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